サイロ化とは?デメリットや解消に役立つITシステムを紹介!
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本記事では、サイロ化とは何かを説明するとともに、システムやデータのサイロ化が引き起こすデメリットについてわかりやすく解説します。
サイロ化を解消し、全社横断でのシステム・データ活用を促進するソリューションや事例も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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サイロ化とは?
サイロ化とは、システムやデータなどがそれぞれ孤立・分断されている状態を示す言葉です。
そもそも「サイロ(silo)」とは、農産物などを保存しておくための「格納庫」や「貯蔵庫」を意味する英単語。サイロ(格納庫・貯蔵庫)は互いに独立しており、貯蔵してある農産物などが混ざらないよう隔てられています。
これが転じて、ビジネスシーンにおいてはシステムやデータ、あるいは組織内の部門などが、それぞれ孤立していて連携が取れない状態を指す言葉として普及していきました。
たとえば、システム同士が連携できていない状態を「システムのサイロ化」と呼んだり、各種データが散在しており活用が困難な状態を「データのサイロ化」などと呼んだりします。
システムやデータのサイロ化が起こる原因はさまざまですが、主な原因のひとつに縦割りの組織文化があります。組織構造が縦割りになっている場合、部門同士の横のつながりが分断され、システム連携やデータ共有が行われなくなってしまいがちです。また、部署部門や業務領域ごとに独自にシステムを導入・開発して個別最適化を進めた結果、システムやデータの連携が困難な状態に陥ってしまうケースもあります。
サイロ化のデメリットとは?
次に、システムやデータのサイロ化によって引き起こされるデメリットや課題について見ていきましょう。
業務効率・生産性の低下
システムやデータのサイロ化は、業務効率や生産性の低下を招きます。
システム・データ同士が連携されていないことで、手動による入力・転記作業が発生したり、同じ情報を複数のシステムに何度も入力する作業が発生したりといった手間が生じてしまいます。また、連携不足を人手による作業で補うことでヒューマンエラーが発生する可能性も高まってしまうでしょう。
DXやデータ活用を妨げる
部署部門ごとにシステムやデータが分断されている状況では、組織全体の変革にはつながらないため、本質的な意味でのDXの実現は困難です。とくに、個別最適化を進めた結果、システムが連携性・拡張性を欠いたレガシーシステム化してしまい、DX推進の足枷になってしまうケースも考えられます。
また、企業では多種多様なデータを取り扱いますが、これらを組織全体で共有できていない場合、各種データを組み合わせた高度な分析などを行うことができず、データ活用の効果は限定的になってしまうでしょう。
意思決定の精度・スピードの低下
システム・データのサイロ化が発生している状態では、意思決定の精度やスピードが低下してしまう恐れがあります。
組織における意思決定は、組織内にある情報・データを基に、さまざまな視点での吟味を経て最終判断が下されます。しかし、システムやデータがサイロ化している状態では、情報収集に多くの時間がかかったり、情報に抜け漏れが生じやすく、高精度でスピード感のある意思決定は行えないでしょう。
ワークフローシステムがシステムやデータのサイロ化を解消
ここまではサイロ化の意味やデメリットについて解説してきましたが、サイロ化を防ぎつつシステム・データの連携を加速していくにはどうすればよいのでしょうか。
次はサイロ化を解消・防止してシステム・データの連携を加速するソリューションとして、ワークフローシステムをご紹介します。
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組織横断で業務効率化を加速
ワークフローシステムは、各種稟議や申請など社内で行われる各種手続きを電子化するシステム。稟議や申請などの手続きの多くは直接的に利益を生み出さない間接業務に該当し、部署部門を問わずあらゆるシチュエーションで発生します。
つまり、ワークフローシステムで社内のあらゆる手続きを電子化することにより、組織横断で業務効率化を加速していくことが可能です。
また、ワークフローシステムで処理された情報はシステム上にデータとして蓄積され、さまざまな条件で検索したり集計したりすることができます。組織全体で保有するナレッジとしてデータ活用を推進していくことができるでしょう。
システム連携のハブとして活用可能
ワークフローシステムは、他システムとの連携により利便性をさらに高めていくことが可能です。
ワークフローシステムをハブに各種システムがつながることで、データの二重入力などの無駄な作業が解消され、マスタデータ共有によりメンテナンスの効率化も見込めます。
さらに、各種システムで個別に行われていた手続きもワークフローシステム上に集約することが可能。システム乱立による業務やメンテナンスの煩雑化を防ぎつつ、組織全体が一気通貫でつながるシステム環境を構築することができるでしょう。
ワークフローシステムでクラウド乱立の弊害を解消しよう!
こんな人におすすめ
・複数のクラウドサービスを利用している
・システムごとに同じデータを何度も入力している
・今後クラウドサービスの利用拡大を考えている
ワークフローシステム導入によるシステム・データ連携の推進事例
最後に、システム・データのサイロ化の解消・防止にワークフローシステムを活用している事例を見ていきましょう。
ここでは、シリーズ累計4,500社超の導入実績を誇るワークフローシステム「X-point Cloud」と「AgileWorks」を導入している企業のなかから、サイロ化の解消やシステム・データ連携を推進している事例をご紹介します。
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社内全体がデータでつながる仕組みを構築(コアコンセプト・テクノロジー)
株式会社コアコンセプト・テクノロジーは、「X-point Cloud」を導入して社内全体がデータでつながる仕組みを構築しています。
同社では従来、受発注や会計、経理、勤怠管理といった各種システム間の連携が不十分であり、非効率な作業が発生している状況でした。このような状況は組織拡大を妨げかねないと判断した同社は、システム連携の加速と効率的な業務連携の実現を目指し、「X-point Cloud」の導入を決定。
同社では現在、「X-point Cloud」と各種システムの連携により、部署部門を横断して社内全体がデータでつながる仕組みを構築中。導入完了後には大幅な業務効率化やメンテナンス工数削減が期待されています。
バラバラだったシステム環境の統合を実現(ワタベウェディング)
ワタベウェディング株式会社は、「AgileWorks」を導入してバラバラだったシステム環境の統合を実現しています。
同社は世界13カ国に40以上の拠点を展開しており、拠点ごとに使用しているIT端末やネットワーク、システムがバラバラな状況でした。こうしたシステム環境はガバナンス面の不安や経費増大を招いていただけでなく、各拠点の意思決定状況を把握する手間も生じていました。
そこで同社は、既存のシステム環境を刷新してグループ各社を統合的に管理できる体制を目指し、「AgileWorks」を導入しました。導入プロジェクトを着実に進め、同社はついにデジタル時代に適したシステム環境を構築。
子会社ごとに分断していたネットワークを統合し、グループ各社からのデータ集約や申請業務の標準化も実現しています。
まとめ
今回は、ビジネスシーンにおけるサイロ化の意味やデメリット、解消に役立つソリューションをご紹介しました。DX推進やビッグデータ活用の必要性が高まる昨今、システム・データのサイロ化はDXやデータ活用を阻害する要因となりかねません。
サイロ化にお悩みの方や、システム・データ連携の推進を計画している方は、記事内でご紹介したワークフローシステム「X-point Cloud」や「AgileWorks」の導入を検討してみてはいかがでしょうか。
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