ドリコ株式会社 のワークフローシステム導入事例
コロナ禍をきっかけに アナログな業務環境を刷新
ベンダーの導入支援サービスがデジタル化推進の原動力に
水環境事業や地熱開発などの資源開発事業を手がけるドリコ株式会社は、コロナ禍への対応を目的に業務環境のデジタル化を推進。ノートPCの配布やWeb会議ツールの導入とともに、X-point Cloud(エクスポイントクラウド)による申請業務のデジタル化に挑んだ。
リソース不足などが懸念されるなか、同社は導入支援サービス「カスタマーサクセス支援活動」などを活用してシステムを展開。結果として、X-point Cloudの全社展開を実現し、申請業務のデジタル化を達成した。
課題・背景
- 従来のアナログな業務環境がコロナ禍における組織運営を阻害
- 紙の帳票への押印や回付により、多大な手間を浪費
- 従業員の高齢化により、若手従業員への知識の継承が喫緊の課題に
業務効果
- 申請業務をデジタル化し、在宅勤務に対応できる業務環境を構築
- 申請書の回付や処理、保管に要する手間がほぼゼロに
- X-point Cloudを技術や知識を継承するプラットフォームとして活用
【経緯/選定】「アナログな業務環境」がコロナ禍における最大の課題 在宅勤務に対応した業務環境を確立するためデジタル化を推進
温泉や地熱発電用の蒸気井などを掘削する資源開発事業や、水処理プラントの設計・施工などを手がける水環境事業を展開するドリコ。1950年の設立以来、
「水の専門メーカー」として、産業の発展や社会基盤の整備に貢献してきた。
グループ会社としては、水処理プラントの運転管理・メンテナンス事業を手がける「ドリコアクアサーブ株式会社」、資源開発の現場施工を担う「ドリコウェ
ルテクノ株式会社」の2社を展開する。
近年、ドリコの事業には社会全体から大きな期待が寄せられている。脱炭素社会の実現に向け再生可能エネルギーの活用が進むなか、強みである地熱開発の需
要が高まっているからだ。ドリコは1952年に日本で初めて地熱発電用蒸気井を掘削して以来、70年以上に渡って地熱開発を手がけてきた。そのなかで蓄積し
た技術やノウハウが、脱炭素社会を可能にする力として大きな注目を浴びている。今後、同社は地熱発電に注力するとともに、水環境事業で培った技術を、バ
イオガス発電プラントの建設に転用するなど、再生可能エネルギー分野の事業を強化する方針だ。
新たな時代に向けて期待の高まるドリコだが、2020年以降のコロナ禍では苦難も味わった。感染拡大防止策として出社が制限されるなかで、既存のアナログ
な業務環境が組織運営を妨げていたのだ。当時の業務環境について、管理本部経営管理部総務・人事グループの小川哲氏は振り返る。
「以前、当社では紙文化が根強く、私が担当する人事や総務に関する業務もほとんどが紙の帳票で運用されていました。例えば、資格取得に関する業務では、
従業員から資格を取得した旨の報告を紙の申請書で受け取り、それをさらに資格手当の支給に必要な事項を追記して部内で回付。承認後は申請書を処理・保
管するとともに、給与システムに資格手当の金額を入力していました。このように、社内のほとんどの業務が紙の帳票とアナログな入力作業で組み立てられて
おり、それに伴う手間は多大でした。また、紙の帳票の紛失や入力ミスなどのリスクも少なくなく、私自身も『なんとかならないものか…』と常々課題に感じていました」(小川氏)。
こうした状況のなかで、ドリコはコロナ禍に直面する。感染拡大を防ぐため在宅勤務に移行したものの、紙の帳票への押印や回付がネックとなり、出社する従
業員は後を絶たなかった。この状況を問題視したドリコは、業務環境の抜本的なデジタル化を決意。ノートPCの配布やネットワークの整備、Web会議ツール
の導入など、在宅勤務に適した業務環境の構築に向けて動き出した。
【選定/導入】豊富な実績を有するエイトレッド社を高く評価 「カスタマーサクセス支援活動」がシステムの全社展開の原動力に
ノートPCの配布やWeb会議ツールの導入を終えたドリコは、それらに次ぐ施策としてワークフローシステムの導入に取りかかる。実は、同社はコロナ禍以前か
ら、業務改革のツールとしてワークフローシステムに注目していた。しかし、情報システム部門を設けていなかったことから、リソース不足を懸念して、導入
に踏み切れずにいた。ドリコにとって、コロナ禍は数々の苦境をもたらした一方で、停滞していたデジタル化を前進させるきっかけにもなっていた。
ワークフローシステムの導入にあたって、ドリコは6製品の比較検討を実施。複数の観点で製品の評価を行った結果、選定されたのがX-point Cloudだった。
特に高く評価されたのがX-point Cloudの帳票作成機能。紙の帳票のレイアウトをそのまま再現できる機能を活用すれば、アナログな業務に慣れていた従業員
にも、違和感なくシステムが定着すると考えた。
ワークフローシステムの導入にあたって、ドリコが懸念していたことの一つが、急なサービスの終了やベンダーの廃業。SaaSスタートアップが乱立する中、
事業者の経営悪化等によりシステムが利用できなくなる事態を最も危惧していた。その点、エイトレッド社は上場企業であり、長年に渡りワークフローシステ
ムを提供していたほか、4,000社以上の豊富な導入実績を有している。長期的な利用が可能と判断できる信頼性もX-point Cloudを選定する決め手だった。
X-point Cloudの導入を決めたドリコは、コロナ禍に前後して新設した情報システム部門のメンバーを中心に、システムの構築を進めていく。この際、特に役
立ったサポートとして、管理本部ITグループの田中肇氏は導入支援サービス「カスタマーサクセス支援活動」を挙げる。
「情報システムの専任部署が新設されたといってもリソースは限られていますし、私自身もシステム開発の経験が多いわけではありません。そのため足りない
知識やノウハウは、何らかの形で補う必要があります。そこで非常に重宝したのがカスタマーサクセス支援活動でした。これは、エイトレッド社のカスタマー
サクセスの担当者に、Web会議で操作や開発に関する相談ができるサービスなのですが、10分~15分程度のミーティングにも気軽に対応してくれますし、担
当者のスケジュールが空いていれば当日予約も可能です。担当者に相談することで、疑問を一つひとつ解決しながら構築を進められ、従業員からの質問や要望
にも正確に回答することができました。初めてのシステムを導入するため、不安やプレッシャーも大きかったのですが、カスタマーサクセス支援活動のおかげ
で乗り越えられたと実感しています」(田中氏)。
さらに、田中氏はX-point Cloudの料金体系を活かし、機動的なシステム展開を推進した。
あらかじめ全従業員分のライセンスを購入するのではなく、まずは利用頻度の高い部門や承認者となる管理職からライセンスを配布した。その後、利用範囲の
拡大にあわせて10~20ライセンスずつ2年半をかけて段階的に追加購入していき、現在は全社展開に至っている。スモールスタート&クイックウィンの手法で
導入の成功とコスト低減を両立した。こうした自社の規模やリソースを踏まえた導入方法は功を奏し、ドリコのデジタル化は着実に前進していく。
【活用/効果】充実した機能を活用し、70種類の紙の帳票をほぼすべてデジタル化 X-point Cloudを「知識を継承するプラットフォーム」としても活用
現在、ドリコではグループ会社を含むほぼすべての従業員210名にX-point Cloudが利用されている。運用している帳票数は49種類。従来、70種類ほど存在
していた紙の帳票を、X-point Cloudの各種機能を活用しながら合理化・効率化し、ほぼすべてをデジタル化した。
その一つが見積承認申請書。申請書の2ページ目に見積書が表示される設定を施し、両者の共通項目を書類制御機能で紐付けている。これにより、従業員の申
請書作成にかかる手間が削減されたほか、入力ミスなどのリスクも低減している。また、ドリコは申請業務以外の業務にもX-point Cloudを活用。従業員の入
社時に実施するアカウント作成や物品配布などの業務をリスト化し、X-pointCloud上で管理するチェックシートを作成した。従来、こうした業務はリスト化さ
れておらず、実施漏れが発生する可能性があった。しかし、現在ではX-point Cloudで必要な業務が可視化されているため、実施漏れのリスクは低減した。
各種申請書の導入によりドリコの業務環境は一変したと、管理本部経営管理部長の岩切栄人氏は指摘する。
「X-point Cloudの導入により、紙の帳票への押印や回付のために出社する必要はなくなりましたし、処理や保管に要していた手間もほぼゼロに削減されてい
ます。さらに、X-point Cloud上に過去のデータが蓄積され、申請書の参照や再利用が容易になったのが大きいと感じています。当社は平均年齢49歳ほど。
従業員の高齢化は進んでおり、若手従業員への知識や技術の伝承が目下の課題です。そのため、過去の稟議書や見積書などを簡単に閲覧し、業務の参考にでき
る体制を築けたのは、非常に大きな変化だったと思います」(岩切氏)。
申請書の2ページ目に見積書が表示される設定を施した。申請書の承認後には見積書に自動的に社印が押され、取引先への提出が可能になる。
従業員の入社時に行うアカウント作成や物品配布などの業務を リスト化。X-point Cloud上でチェックシートとして管理している。
【製品への評価】カスタマーサクセス支援活動が導入を成功に導いた 「顔の見えるサポート」がデジタル化を加速させる
最後に、X-point Cloudへの評価を尋ねると、岩切氏は「サポート体制の充実」を最も評価していると話した。
「今回の導入が成功したのは、エイトレッド社のサポート体制、中でもカスタマーサクセス支援活動があったからにほかなりません。当社では、ワークフロー
システム以外にもシステムを導入する機会がありますが、サポートに物足りなさを感じることが少なくありません。チャットやコールセンターへの相談も便利
ではありますが、顔の見える専任の担当者が疑問に丁寧に答えてくれるサービスは、やはり格別です。X-point Cloudを選定する際には、特にサポート体制を
重視したのですが、その選択は間違っていなかったと確信しています」(岩切氏)。
アナログな業務環境からの脱却を目指し、申請業務のデジタル化に挑戦したドリコ。その成功を支えたのは、AIなどを活用したデジタルな支援ではなく、人の
顔が見える温かみあるサポート体制だった。
お客様の声
ドリコ株式会社 管理本部 経営管理部長 岩切 栄人 様「自社のデジタル化を実現するうえで、ワークフローシステムの導入はとても重要です。今回の導入で当社のデジタル化は大きく前進したと考えています」
ドリコ株式会社 管理本部 経営管理部 総務・人事グループ 小川 哲 様「アナログな作業が中心だった当社がX-point Cloudの導入で一変しました。バックオフィスの担当者としても今の業務環境にはとても満足しています」
ドリコ株式会社 管理本部 ITグループ田中 肇 様「今回の導入で『カスタマーサクセス支援活動』が果たした役割は計り知れません。運用者である私自身の業務効率化や不安の軽減にも一役買ってくれたと思います」
お客様プロフィール
| 会社名 | ドリコ株式会社 |
|---|---|
| 本社所在地 | 〒103-0027 東京都中央区日本橋2-13-10 日本橋サンライズビルディング |
| 創業 | 1950年1月18日 |
| 従業員数 | 140名 |
| 事業内容 | 水環境事業、資源開発事業、メンテナンス事業、環境薬剤事業、中国事業 |
| URL | https://www.drico.co.jp/ |




