AgileWorks

ワタベウェディング株式会社のワークフローシステム導入事例

子会社のシステムを統合
AgileWorksが全社的なデジタル変革の原動力に

リゾートウェディングのパイオニアであり、2023年に創業70周年を迎えたワタベウェディング株式会社は、子会社ごとにバラバラだったシステム環境を統合し、内部統制強化を図るため、全社的なシステム統合プロジェクトを実施
IT端末やネットワーク、グループウェアなど、幅広い領域の刷新に取り組み、2017年からの約3年間で世界13カ国30社以上のシステム環境の統合を実現した。
グループ内の申請業務を標準化し、基幹システムへのデータ連携などを可能にするツールとして、AgileWorksが重要な役割を担った

課題・背景

  • 子会社でシステム環境がバラバラ
  • IT統制など、ガバナンス面の課題が数多く発生
  • 経費増大やブランディングの低下など、事業面での課題も表面化

業務効果

  • AgileWorksなどを活用し、グループ全体を包括するシステム環境を構築
  • データの統制管理や申請業務などの標準化を実現
  • DXの土台となるIT基盤を確立、「攻めのIT」を可能に

【経緯/課題】バラバラなシステム環境が内部統制や事業拡大を阻害 世界13カ国30社以上の子会社のシステム統合に挑む

国内71ヵ所、海外23ヵ所の拠点(2023年2月時点)を展開し、「リゾートウェディングのパイオニア」として知られるワタベウェディング。同社の創業は1953年。京都府京都市で婚礼衣裳などを貸出す衣裳店としてスタートし、その後、ブライダル事業に進出。1973年には初の海外支店であるハワイ州「ホノルル支店」をオープンし、その後も北米、ヨーロッパ、オーストラリア、アジアなどに進出を続け、業界のリーディングカンパニーの地位を確立した。

70年にわたって着実に事業を拡大し、グローバルネットワークを築き上げたワタベウェディング。しかし、その一方で、広大なグループ体制だからこその課題も抱えていた。従来、同社は子会社ごとや拠点ごとに多くの権限を委譲し、独立採算的な経営方針を採用していた。その方針は急速な組織拡大を支える原動力になっていたが、グループの規模が拡大するにつれ、ガバナンス面での課題も生んでいた。当時の課題について、取締役の福富啓之氏は振り返る。

「当時、当社は世界13カ国に複数の子会社、結婚式場、チャペル、接客サロン、ドレス工場など、40以上の拠点を運営していました。しかし、その一つひとつで利用しているIT端末、ネットワーク、システムはバラバラ。海外拠点とは言語も異なり、グループとしての統制に欠ける状況でした。もちろん、各拠点の担当者が責任を持ってITや業務の管理を行っていたのですが、グループ全体でのガバナンスという点では不十分です。例えば、以前は各拠点が独自でWEBサイトを制作していたため、一時はグループで100近くのWEBサイトを展開していました。これは経費増大の要因であり、ブランディングの観点でも望ましくありません。バラバラなシステム環境は、ガバナンス面はもちろん、事業面でも好ましくない影響を与えていました」(福富氏)。

こうした課題は申請業務においても同様だった。グループ各社で利用しているワークフローシステムは異なる会社のもの、承認経路や承認権限もさまざま。各社の意思決定の状況を把握するのには多大な手間が必要だった。こうしたなかで、ワタベウェディングは2017年ごろからグループのシステム環境の統合に動きはじめる。既存のIT端末、ネットワーク、システムなどを刷新し、グループ各社を統合的に管理できる体制を目指した。

グループ各社ごとに申請業務のフローが異なり、ワークフローシステムも統一されていないことから、数々の 課題が生まれていた。

【選定/導入】ASTERIA WarpとAgileWorksの連携でシステム統合に挑む 「地道な対面コミュニケーション」がプロジェクトを後押し

システム統合のプロジェクトにあたって、まずワタベウェディングは新たなシステム環境を構想した。その際のキーツールに位置付けたのが、アステリア社が提供するデータ連携ツール「ASTERIA Warp(アステリア ワープ)」とAgileWorksだった。この二つのシステムに着目した理由について、システム統括部の橋山清人氏は次のように説明する。

「私は前職で、全国に店舗展開する大手小売企業の情報システム部門に所属していたのですが、その際に利用していたのがASTERIA Warpと、AgileWorksの姉妹製品であるX-pointです。ASTERIA Warpで基幹システムや会計システム、人事システムなどのデータを収集し、それにX-pointを連携させることでマスタの統合管理を実現していました。その当時から、この二つの組み合わせは相性が良いと思っており、今回のシステム統合プロジェクトでも活用しようと考えました。今回は、エンタープライズ向けの機能が充実していて、同時ユーザーライセンスで価格が設定される高コストパフォーマンスのAgileWorksを選定しました」(橋山氏)。

こうして、ワタベウェディングはシステム統合プロジェクトを開始する。プロジェクトには、福富氏や橋山氏に加え、総務部、経理部、内部統制室、各グループ会社の担当者と多様な関係者が招聘され、全社一体の体制がとられた。

しかし、自社のシステム環境全体を刷新するドラステックな取り組みには障壁も少なくない。ワタベウェディングには、長年にわたってグループ各社が自発的に組織を運営する文化が根付いており、本社が中心となりシステムや業務フローを統合する動きに反発を示す層も少なくなかった。

これに対して、プロジェクトチームは徹底したコミュニケーションでグループ各社の懸念や不安を払拭していった。世界に広がる拠点に足を運び、担当者や現場の従業員と膝を突き合わせてミーティングを実施。各社ごとの制度や文化、新たな体制への不安など、ボトルネックとなる事情を一つひとつ解きほぐしながらプロジェクトへの協力を仰いだ。こうした地道な対面コミュニケーションは功を奏し、グループ各社からの信頼獲得に成功。プロジェクトの開始から約3年間で、ワタベウェディングはバラバラだったシステム環境の統合を果たした。

【活用/効果】AgileWorksなどをキーツールとして活用し、システム統合を実現 内部統制強化に加え、DXの土台となるIT基盤の構築にも成功

システム統合プロジェクトを通じて、ワタベウェディングは既存の組織体制を根本から見直し、デジタル時代に適したシステム環境を構築した。子会社ごとに分断していたネットワークを統合し、同一のグループウェアやファイル共有サービスを導入。また、ASTERIA WarpとAgileWorksを連携し、グループ各社からのデータ集約や申請業務の標準化も実現している。海外拠点との言語との壁は、AgileWorksの多言語対応機能で乗り越えた。

これによりワタベウェディングは、グループ全体を包括するガバナンス体制を構築するとともに、DXの土台となる強固なIT基盤を確立した。システム統合プロジェクトでは、ネットワークやワークフローシステムの刷新に加え、顧客接点のデジタル化やCRMの導入なども実施している。内部統制の強化など「守りのIT」だけでなく、マーケティングやサービス開発を支援する「攻めのIT」にも取り組んだ。「守りのIT」と「攻めのIT」。この両者が効果的に連携してこそDXは可能になる。ワタベウェディングは、その土台となるIT基盤を、プロジェクトを通じて実現することができた。

さらに、特筆すべきは、こうした体制を少ないリソースで支えている点だ。橋山氏は保守運用の状況について説明する。

「例えば、AgileWorksの保守運用は基本的に外部委託しているため、私がメンテナンスに携わることはほぼありません。グループのシステム環境を支えるうえでは、外部のリソースなども活用しながら、効率的に保守運用を行うのがポイントです。AgileWorksは操作性が高く、特別なスキルや業務知識がなくても利用しやすいため、外部に引き継ぎやすいと感じています。そうした側面でもAgileWorksは当社のDXに貢献してくれていますね」(橋山氏)。

ASTERIA WarpとAgileWorksを中核にグループ各社のシステムを統合。データの集約や業務標準化を実現し、 強固なガバナンス体制を構築した。

【導入のポイント】AgileWorksの最大の利点は「ちょうど良さ」 さまざまな課題を解決するシステムの柔軟性が魅力

最後に、福富氏にAgileWorksの評価を尋ねると「AgileWorksの長所は『ちょうど良さ』にあると思います」と答えた。システム統合という、数多くの課題を乗り越えなければいけないプロジェクトでは、AgileWorksの柔軟さが役立ちやすいのだという。

「DXの実現には、多大な時間やリソースが必要です。しかし、経営資源は限られているため、膨大にシステムを導入したり、長期間を費やして複雑な仕組みを構築したりするわけにはいきません。いかに効率的に仕組みを作り、プロジェクトを推進していくかが肝になるわけです。そうした際に、AgileWorksの連携性の高さやシステムの展開しやすさは、大きな後押しになってくれます。当社のように売上高数百億円規模の企業がDXにのぞむ際に、ちょうど良い機能と役割を果たしてくれるのが、AgileWorksなのではないでしょうか」(福富氏)。

長年の組織文化を刷新し、デジタル変革を達成したワタベウェディング。その実現までの道のりには、さまざまな課題が立ちはだかった。その壁を乗り越えるうえで、AgileWorksの多種多様な機能が重要な役割を担うことになった。

お客様の声

ワタベウェディング株式会社
取締役 福富 啓之 様
「DXのポイントは『フラットな 関係性』と『高速な意思決定』。 今回のプロジェクトでも、この 二つを抑えながらグループ各社 を巻き込み、プロジェクトを推進 しました」

ワタベウェディング株式会社
システム統括部 橋山 清人 様
「運用担当者としては、 AgileWorksの操作性の高さを 非常に評価しています。特別な 知識がなくても操作しやすいため、 システムを引き継ぎやすく、運用 保守の負担軽減に貢献してくれて います」

お客様プロフィール

会社名 ワタベウェディング株式会社
所在地 〒602-8602
京都市上京区烏丸通丸太町上る春日町427-3
創業 1964(昭和39)年10月3日
従業員数 単体:497名
連結:1,714名 (2023年3月31日現在)
事業内容 海外挙式サービス事業及び旅行事業、国内挙式サービス事業、ウェディング関連の総合サービス事業
URL https://www.watabe-wedding.co.jp/company/

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