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モダナイゼーションとは?意味や推進事例をわかりやすく解説!

モダナイゼーションとは?意味や推進事例をわかりやすく解説!

本記事では、モダナイゼーションの意味や必要性、主な手法についてわかりやすく解説します。

モダナイゼーション推進に有効なソリューションや事例も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

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モダナイゼーションとは?

モダナイゼーションとは?

モダナイゼーション(Modernization)とは、既存の業務システムやプロセスを最新のテクノロジーや市場動向に合わせて最適化することを意味し、「システムモダナイゼーション」や「ITモダナイゼーション」とも呼ばれます。

単にシステムを刷新するのではなく、業務プロセスの変革や新たなビジネス価値の創出につなげることがモダナイゼーションの目的です。

レガシーシステムとの関係性

モダナイゼーションを語る上で避けて通れないのが、レガシーシステムの存在です。

レガシーシステムとは、長期間の運用により老朽化・複雑化・ブラックボックス化したシステムのことで、DX実現を阻む要因になり得ます。

2025年の崖」を克服するためにもレガシーシステムからの脱却は必須だとされており、モダナイゼーションを通じてレガシーシステム刷新に取り組む企業が増えつつあります。

マイグレーションとの違い

モダナイゼーションと混同しやすいキーワードとして、マイグレーションが挙げられます。

マイグレーションは「移行」を意味し、ビジネスシーンにおいてはシステムやデータを既存の環境から新たな環境に移行することを指します。

先述の通り、モダナイゼーションはシステムの刷新を通じて業務プロセスの変革や新たな価値の創出を目指すものである一方、マイグレーションは既存システムのシステム・データを移行すること自体が目的であり、この点が両者の違いといえるでしょう。

モダナイゼーションの必要性・注目の背景

モダナイゼーションが注目を集める背景には、DX推進や先述したレガシーシステム脱却の必要性が高まっている状況があります。

2018年9月、経済産業省は「DXレポート」という資料を公開し、そのなかで「2025年の崖」というシナリオについて警鐘を鳴らしました。

「2025年の崖」とは、レガシーシステムの存在はDX実現の障壁となるだけでなく、刷新に乗り遅れた場合には2025年以降に年間最大12兆円の経済損失が生じる可能性を指摘したシナリオです。「DXレポート」では、この最悪のシナリオを回避・克服するためにも、企業に対してシステム刷新の必要性を訴えています。

このような背景から、レガシーシステムの刷新およびDX実現に向けたアプローチとして、モダナイゼーションへの注目度が高まっているのです。

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モダナイゼーションの主な手法

モダナイゼーションで用いられる主な手法としては、以下の5つを挙げることができます。

  • リプレイス…既存システムを新しいシステム置き換える手法
  • リホスト…既存システムのサーバーやOSなどを新プラットフォームに移行する手法
  • リライト…既存システムのプログラム言語を新しいプログラム言語で書き直す手法
  • リファクター…プログラミング言語はそのままに、ソースコードの見直し・改善を行う手法
  • リドキュメント…既存システムの仕様書や運用マニュアルを整備しなおす手法

それぞれ特徴が異なるため、自社の課題や状況に応じて手法を選択したり組み合わせたりすることが大切です。

また、モダナイゼーションを推進する際のアプローチとして、「Fit to Standard(フィットトゥスタンダード)」や「Fit & Gap(フィットアンドギャップ)」といった考え方を取り入れるケースもあります。

Fit to Standard」とは、システム導入にあたりカスタマイズやアドオン開発を極力行わず、標準機能・仕様に合わせて業務の進め方を変更・標準化するアプローチ手法。最新のクラウドサービスやSaaSを活用しやすく、保守・アップデートが容易である点が特徴で、「業務改革(BPR)」 とセットで取り組まれることが多いです。

一方の「Fit and Gap」とは、自社の業務プロセスや求める要件に合わせてシステムをカスタマイズする手法です。標準機能と現行業務を比較し、埋められない差分(Gap)を特定してカスタマイズを行うのが特徴で、「レガシーマイグレーション」 の文脈で既存システムから先進システムへ移行する際に用いられることがあります。

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ワークフローシステムでモダナイゼーションを加速

ワークフローシステムでモダナイゼーションを加速

ここまでは、モダナイゼーションの概要や必要性、主な手法について紹介してきましたが、具体的に何から着手すべきか迷ってしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そのような場合、ワークフローシステムの導入・活用から始めてみてはいかがでしょうか。

ワークフローシステムとは、各種申請や稟議などの手続きを電子化するITシステム・ツールのことで、モダナイゼーションを効果的に推進する基盤として役立てることが可能です。

では、ワークフローシステムがモダナイゼーション推進に役立つ理由を見ていきましょう。


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全従業員が関わるプロセスをデジタル化

近年では、各業務領域に特化したシステム・ツールが存在しますが、DXの実現には組織横断で草の根的に取り組みを進めることが大切です。特定の部署部門や業務領域に特化したITシステム・ツールの場合、その領域において一定の成果を得ることができても、他の部署や別業務に展開していくことが難しく、一過性の取り組みで終わってしまいがちです。

その点、ワークフローシステムは部署部門の垣根を超え、社内で行われるあらゆる手続きをデジタル化することが可能です。全従業員が関わるプロセスであるからこそ、組織全体の生産性向上につながりやすく、DXやモダナイゼーションに対する意識醸成にも効果的だと言えるでしょう。

システム連携でモダナイゼーションを加速

ワークフローシステムは他システム・ツールとの連携により、利便性をさらに高めていくことが可能です。

基幹システムや各業務領域に特化したシステム・ツールをワークフローシステムと連携することで、システムごとに発生していた業務手続きをワークフローシステム上に集約することができ、分散していたデータも一元化することが可能です。システム間での二重入力や転記作業の手間を解消したり、マスタデータ連携によりメンテナンスを効率化することができます。ワークフローシステムが各業務領域をつなぐハブとして機能し、モダナイゼーションを全社的に推進していくことが可能になるでしょう。

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ワークフローシステムによるモダナイゼーション推進事例

最後に、ワークフローシステムを活用してモダナイゼーションを推進した事例を見ていきましょう。

ここでは、シリーズ累計4,500社超の導入実績を誇るワークフローシステム「X-point Cloud」と「AgileWorks」の導入企業から、モダナイゼーションにつながった事例を紹介します。

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既存システムを刷新し年間400万円の経費削減を達成(鈴与商事)

鈴与商事株式会社は、「X-point Cloud」を導入して利便性の低い既存システムを刷新しました。

「X-point Cloud」の導入以前、同社では他社製のワークフローシステムを利用していたものの適用範囲が限定的で、紙の帳票が数多く残存している状況でした。また、旧システムは複雑な承認ルートを設定しにくく、開発業務のほとんどを外部パートナーに委託していました。そうしたなか、旧システムのサポート終了が決まり、同社はシステム刷新を決断。

システム導入の簡易さやメンテナンスの手軽さなどが決め手となり、「X-point Cloud」の導入に至りました。

「X-point Cloud」によるシステム刷新後、同社のペーパーレス化は大幅に前進。外部委託していた保守運用作業の大部分を内製化することに成功し、意思決定スピードの向上にもつながっています。同社の試算では、旧システムを使い続けた場合と比較して年間400万円の経費削減につながっており、既存業務の効率化やDX推進にも手ごたえを得ています。

110種類以上の紙申請書の削減に成功

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老朽化したシステムの刷新とDX基盤の構築を実現(東急建設)

東急建設株式会社は、「AgileWorks」の導入により老朽化したシステムを刷新するとともに、システム連携によりDX推進の基盤を構築しました。

かねてより電子決裁システムで申請業務を行っていた同社ですが、旧システムは適用範囲が限定的であることに加え、導入から約15年経過するなど老朽化が進んでおり、メンテナンスや開発に多くの工数を要していました。そうしたなか、旧システムのサポート終了が決定し、同社はワークフローシステムの刷新に向けて動き出すことに。

多種多様なシステムとの連携が可能であり、複雑な組織構造や回付ルートにも対応できる柔軟性や開発の容易さを評価し、「AgileWorks」の導入を決めました。

約10ヶ月の導入プロジェクトを経て、同社は300以上の部署、200以上の作業所に「AgileWorks」を展開。社内の紙書類の電子化がスピーディに進展したほか、開発業務の効率化や標準化にもつながっています。

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さらに、基幹システムや営業支援システム、電子契約システムといった各種システムとの連携により、入力作業やメンテナンス工数の削減も達成。「AgileWorks」をハブに各種業務がシームレスにつながり、DX実現に向けた基盤づくりが進められています。

各種システム連携によりDX推進基盤を構築

東急建設株式会社 ワークフローシステム導入事例をダウンロード|AgileWorks

まとめ

今回は、モダナイゼーションの意味や必要性、主な手法などについて解説しました。

レガシーシステムからの脱却およびDX推進の必要性が高まる昨今、モダナイゼーションは企業にとって重要な取り組みのひとつだと言えるでしょう。

記事内でご紹介した通り、ワークフローシステムはモダナイゼーションを効果的に推進していく基盤として活用することが可能です。モダナイゼーションの推進方法についてお悩みの方や、ワークフローシステムにご興味がある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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ワークフロー総研 編集部
この記事を書いた人 ワークフロー総研 編集部

「ワークフロー総研」では、ワークフローをWork(仕事)+Flow(流れ)=「業務プロセス」と定義して、日常業務の課題や顧客の潜在ニーズの視点からワークフローの必要性、重要性を伝えていくために、取材やアンケート調査を元にオンライン上で情報を発信していきます。また、幅広い情報発信を目指すために、専門家や企業とのコラボレーションを進め、広く深くわかりやすい情報を提供してまいります。

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