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お知らせ

【稟議起案者に聞いた、稟議業務の実態】86.9%が稟議書の起案・作成にストレスを実感、97.2%が差し戻し経験あり 「関係部署への確認・調整」「書き方の不明確さ」が主要課題に

2025.11.12

ニュースリリース

解決策としてAI活用に9割超が関心、業務効率化への期待が高まる

ワークフローシステムのリーディングカンパニーである株式会社エイトレッド(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:岡本 康広 以下、エイトレッド)は、 従業員数100名以上の企業で過去3ヶ月以内に3回以上稟議を起案した経験がある107名を対象に、企業の稟議業務の負担とAI活用意向に関する実態調査を実施しましたので、お知らせいたします。

調査概要

・調査名称:企業の稟議業務の負担とAI活用意向に関する実態調査
・調査方法:IDEATECHが提供するリサーチマーケティング「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
・調査期間:2025年10月22日〜同年10月23日
・有効回答:従業員数100名以上の企業で過去3ヶ月以内に3回以上稟議を起案した経験がある107名

※合計を100%とするため、一部の数値について端数の処理を行っております。そのため、実際の計算値とは若干の差異が生じる場合がございます。

■半数以上が、稟議書を月に「2~3回程度」起案

「Q1.あなたは月に平均何回程度、稟議書を起案していますか。」(n=107)と質問したところ、「1回程度」が21.5%、「2~3回程度」が52.3%という回答となりました。

・1回程度:21.5%
・2~3回程度:52.3%

・4~6回程度:18.7%
・7回以上:7.5%

■稟議書1件あたりの作成時間、「1時間~2時間未満」が33.6%を占める

「Q2.稟議書1件あたりの作成にかかる時間はどのくらいですか。」(n=107)と質問したところ、「1時間~2時間未満」が33.6%、「2時間~3時間未満」が22.4%という回答となりました。

・30分未満:14.0%
・30分~1時間未満:20.6%
・1時間~2時間未満:33.6%
・2時間~3時間未満:22.4%

・3時間~半日程度:4.7%
・半日~1日程度:1.9%
・1日以上:2.8%

■86.9%が、稟議書の起案・作成にストレスを実感

「Q3.稟議書の起案・作成について、どの程度ストレスを感じますか。」(n=107)と質問したところ、「非常にストレスを感じる」が36.4%、「ややストレスを感じる」が50.5%という回答となりました。

・非常にストレスを感じる:36.4%
・ややストレスを感じる:50.5%

・あまりストレスを感じない:11.2%
・全くストレスを感じない:1.9%

■稟議書の起案・作成におけるストレス要因、第1位「事前の根回しや関係部署への確認・調整に時間がかかること」、第2位「上司への事前説明・承諾取りに手間がかかること」

Q3で「非常にストレスを感じる」「ややストレスを感じる」と回答した方に、「Q4.稟議書の起案・作成において、特にストレスを感じることを教えてください。(複数回答)」(n=93)と質問したところ、「事前の根回しや関係部署への確認・調整に時間がかかること」が58.1%、「上司への事前説明・承諾取りに手間がかかること」が49.5%、「何をどう書けばいいか分からないこと」が39.8%という回答となりました。

・事前の根回しや関係部署への確認・調整に時間がかかること:58.1%
・上司への事前説明・承諾取りに手間がかかること:49.5%
・何をどう書けばいいか分からないこと:39.8%

・必要なデータや資料の収集に時間がかかること:31.2%
・稟議要否の判断やテンプレート選択に迷うこと:30.1%
・費用対効果やリスクの説明をまとめるのが難しいこと:23.7%
・過去の類似案件を探すのに時間がかかること:21.5%
・適切な文章表現や専門用語が分からないこと:18.3%
・承認ルートの設定が複雑・承認に時間がかかること:15.1%
・差し戻しが多い・修正指示が不明確で何度も直す必要があること:12.9%
・承認状況の確認がしづらい、不透明なこと:8.6%
・その他:1.1%
・わからない/答えられない:0.0%

■「説明、理由などの詳細を作成することに時間が掛かる」や「毎回細かい内容まで書かなければいけない」などのストレスも

Q4で「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q5.Q4で回答した以外に、稟議書の起案・作成においてストレスを感じることがあれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=93)と質問したところ、「説明、理由などの詳細を作成することに時間が掛かる。また入力間違えなど修正箇所の確認が大変」や「毎回細かい内容まで書かなければいけない」など53の回答を得ることができました。

<自由回答・一部抜粋>

・文章が長くなる、専門用語を使いたくない。
・毎回細かい内容まで書かなければいけない。
・説明、理由などの詳細を作成することに時間が掛かる。また入力間違えなど修正箇所の確認が大変。
・どう書けば審査員に刺さるか考えるのがしんどい。
・決裁承認者が多く、時間を要する事と各承認者の理解度がバラバラであり、口頭説明を繰り返す事が多いため。

■97.2%が、稟議書の差し戻しを経験、うち「何度もある」は39.3%

「Q6.過去に稟議書が差し戻された経験はありますか。」(n=107)と質問したところ、「何度もある」が39.3%、「数回ある」が41.1%という回答となりました。

・何度もある:39.3%
・数回ある:41.1%

・1~2回ある:16.8%
・一度もない:2.8%

■3割以上が、稟議書の書き方について「教育・指導を受けていない」実態

「Q7.あなたは、稟議書の書き方について、社内で十分な教育・指導を受けましたか。」(n=107)と質問したところ、「ほとんど教育・指導を受けていない」が22.4%、「全く教育・指導を受けていない(見様見真似で覚えた)」が8.4%という回答となりました。

・十分な教育・指導を受けた:24.3%
・ある程度の教育・指導を受けた:44.9%
・ほとんど教育・指導を受けていない:22.4%
・全く教育・指導を受けていない(見様見真似で覚えた):8.4%

■稟議書作成時の相談先、「直属の上司」や「先輩社員」が上位

「Q8.稟議書を作成する際、誰に相談することが多いですか。(上位3つまで回答可)」(n=107)と質問したところ、「直属の上司」が41.1%、「先輩社員」が40.2%、「同僚」が34.6%という回答となりました。

・直属の上司:41.1%
・先輩社員:40.2%
・同僚:34.6%

・他部署の担当者:23.4%
・総務・管理部門:17.8%
・誰にも相談しない(一人で作成する):7.5%
・相談したいが、誰に聞けばいいか分からない:0.9%
・その他:1.9%

■9割以上が、AIでの稟議書作成支援機能を「利用したい」意向

「Q9.もし、AIが稟議書の作成や申請を支援してくれるとしたら、どの程度利用したいと思いますか。」(n=107)と質問したところ、「非常に利用したい」が49.5%、「やや利用したい」が43.9%という回答となりました。

・非常に利用したい:49.5%
・やや利用したい:43.9%

・あまり利用したくない:4.7%
・全く利用したくない:1.9%

■AIによる稟議書作成支援に期待する機能、第1位「口頭での説明から稟議書の下書きを自動生成」、第2位「必要な記載項目の提案・ガイド」

Q9で「ぜひ利用したい」「利用したい」と回答した方に、「Q10.AIによる稟議書作成支援について、特にどのような機能があると助かりますか。(複数回答)」(n=100)と質問したところ、「口頭での説明から稟議書の下書きを自動生成」が49.0%、「必要な記載項目の提案・ガイド」が44.0%、「ファイル(見積書、企画書等)の読み取りによる情報の自動反映」が41.0%という回答となりました。

・口頭での説明から稟議書の下書きを自動生成:49.0%
・必要な記載項目の提案・ガイド:44.0%
・ファイル(見積書、企画書等)の読み取りによる情報の自動反映:41.0%

・チャット形式での対話的な作成支援:33.0%
・不足情報の質問・確認による記載漏れ防止:31.0%
・誤字脱字・表現の自動チェック:30.0%
・承認されやすい表現への自動修正:20.0%
・適切なテンプレート選択のアドバイス:20.0%
・過去の承認事例に基づく改善提案:19.0%
・過去の類似案件の自動検索・提示:18.0%
・リスク・懸念事項の記載例の提示:14.0%
・適切な承認ルートの自動提案:9.0%
・差し戻しされそうなポイントの事前指摘:9.0%
・その他:0.0%

■まとめ

今回は、従業員数100名以上の企業で過去3ヶ月以内に3回以上稟議を起案した経験がある107名を対象に、企業の稟議業務の負担とAI活用意向に関する実態調査を実施しました。

まず、稟議起案者の約8割が月に「2~3回程度」以上にわたって稟議書を起案しており、1件あたりの作成時間は「1時間~2時間未満」が最多の33.6%を占めることが分かりました。稟議書の起案・作成については、約9割が「ストレスを感じている」と回答し、そのストレス要因として「事前の根回しや関係部署への確認・調整に時間がかかること」(58.1%)、「上司への事前説明・承諾取りに手間がかかること」(49.5%)が上位に挙がりました。また、97.2%が稟議書の差し戻し経験があり、うち「何度もある」は39.3%に達しています。さらに、3割以上が稟議書の書き方について「教育・指導を受けていない」実態も明らかになりました。一方で、AIが稟議書の作成や申請を支援してくれるとしたら、93.4%が「利用したい」意向を示しており、特に「口頭での説明から稟議書の下書きを自動生成」(49.0%)、「必要な記載項目の提案・ガイド」(44.0%)、「ファイル(見積書、企画書等)の読み取りによる情報の自動反映」(41.0%)などの機能に期待が集まっています。

今回の調査では、稟議業務における多くの課題が浮き彫りになりました。事前の根回し・調整や書き方の不明確さをはじめとした時間的・心的負担が大きく、頻繁に発生する差し戻しや教育不足も相まって、業務効率化が急務となっています。こうした課題に対し、ワークフローシステムとAI支援を適切に活用することで、稟議をはじめとした申請承認業務全体の負担が軽減され、本来注力すべきコア業務へ時間を振り向けることが可能となり、企業全体の生産性向上にもつながると言えるでしょう。

■もう書類は”書かない”時代へ。AIが稟議書を自動生成

エイトレッドが提供する「AI搭載ワークフロー」は単なる自動化ツールではありません。専用のAIエージェントが指示の意図を理解し、自然な対話を通じて申請書作成や承認等をアシストします。例えば、「新しいシステム導入に関する稟議を提出したい」という一言の指示で、AIが不足情報を質問し、ファイルを読み取り、稟議書の素案を作成。必要に応じて追加質問を行い、申請書の完成まで導きます 。これにより、申請書の作成時間を大幅に短縮でき、従業員はより戦略的な業務に集中することができます。さらに、馴染みやすいチャットUIで、特別な知識や学習は一切不要です。

対応製品:「AgileWorks(パッケージ版・クラウド版)」「X-point Cloud」

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