定着するテレワークが抱える課題、第一位は「コミュニケーション不足」が58.0%「稟議が面倒」「印鑑の取り扱いが不便」などの声も
- 更新 -
ワークフロー総研を運営する株式会社エイトレッドは、9月26日の「エイトレッド・ワークフローの日」にちなんで、東京都内の企業に勤める従業員数100名以上の会社に所属する会社員に対し、テレワーク実施における課題調査を実施いたしましたので、お知らせいたします。
OUTLINE 読みたい項目からご覧いただけます。
- テレワーク実施企業は81.0%と、前回調査より5.3ポイントアップ
- 8割以上の会社員が「テレワーク」を実施
- テレワーク実施企業の72.8%が「デジタル完結のシステム」を導入
- テレワークの課題は、「コミュニケーション不足」や「仕事のコラボレーションが生まれづらい」など
- テレワークにおける課題、「出勤者に業務が偏る」、「稟議が面倒」などの声も
- テレワークのメリットは、通勤時間の削減やストレスの解消
- テレワークによって得られたメリット、「プライベートの充実」、「無駄な会議が減った」、「ペーパーレス化がはかられた」などの声も
- ワークフロー導入のメリット、第1位「情報が共有・記録され、安心感がある」、第2位「テレワークでの意思決定がスムーズ」
- テレワーク未実施企業の4割強は、デジタル完結で行えるシステムを未導入
- テレワーク中の息抜きや気分転換方法、「散歩」、「コーヒーを飲む」、「ストレッチ」などの声
- まとめ
テレワーク実施企業は81.0%と、前回調査より5.3ポイントアップ
調査サマリー
調査概要
- 調査概要:テレワーク実施における課題調査
- 調査方法:インターネット調査
- 調査期間:2021年9月16日〜同年9月18日
- 有効回答:東京都内の企業に勤める従業員数100名以上の会社に所属する会社員106名
8割以上の会社員が「テレワーク」を実施
「Q1.あなたは、現在テレワークを実施していますか。」(n=106)と質問したところ、「テレワークを行っている」が81.0%、「テレワークを行っていない」が19.0%という回答となりました。
- テレワークを行っている:81.0%
- テレワークを行っていない:19.0%
テレワーク実施企業の72.8%が「デジタル完結のシステム」を導入
Q1で「テレワークを行っている」と回答した方に「Q2.あなたの会社では、稟議や社内申請書類がデジタル完結(*)で行えるシステムや仕組みが導入されていますか。
*デジタル完結とは、ワークフローシステム(電子決裁システム)など、一度も紙を出力せずにシステム上で完結することを指しています。(脱ハンコのイメージ)」(n=81)と質問したところ、「導入されている」が72.8%、「導入されていない」が19.8%という回答となりました。
- 導入されている:72.8%
- 導入されていない:19.8%
- わからない:7.4%
テレワークの課題は、「コミュニケーション不足」や「仕事のコラボレーションが生まれづらい」など
Q1で「テレワークを行っている」と回答した方に「Q3.テレワークにおける課題があれば、教えてください。(複数回答)」(n=81)と質問したところ、「コミュニケーションが不足している」が58.0%、「仕事の中でコラボレーションが生まれづらい」が42.0%、「他の人の仕事の様子が見えず不安」が39.5%という回答となりました。
- コミュニケーションが不足している:58.0%
- 仕事の中でコラボレーションが生まれづらい:42.0%
- 他の人の仕事の様子が見えず不安:39.5%
- 仕事の効率が悪い:25.9%
- 会社の方向性がわかりづらい:9.9%
- 課題は特にない:18.5%
- その他:1.2%
テレワークにおける課題、「出勤者に業務が偏る」、「稟議が面倒」などの声も
Q1で「テレワークを行っている」と回答した方に「Q4.Q3で回答した以外に課題があれば、自由に教えてください。」(n=81)と質問したところ、「テレワークでは行えない業務が多く、出勤者に業務が偏る」や「稟議が面倒」など48の回答が得られました。
<自由回答・一部抜粋>
- 48歳:テレワークでは行えない業務が多く、出勤者に業務が偏る。
- 32歳:稟議が面倒。
- 41歳:仕事でのアピールをする場がなくなった。
- 52歳:印鑑の取扱いが不便。官公庁相手だとなおさら。
- 51歳:子育てしながらは無理。
テレワークのメリットは、通勤時間の削減やストレスの解消
Q1で「テレワークを行っている」と回答した方に「Q5.テレワークによって得られたメリットがあれば、教えてください。(複数回答)」(n=81)と質問したところ、「通勤のストレスが軽減した」が75.3%、「通勤時間が削減し、活用できる時間が増えた」が69.1%、「業務により集中できるようになった」が32.1%という回答となりました。
- ・通勤のストレスが軽減した:75.3%
- 通勤時間が削減し、活用できる時間が増えた:69.1%
- 業務により集中できるようになった:32.1%
- 行うべき業務が明確になった:16.0%
- 業務スピードが向上した:14.8%
- 居住地域の幅が広がった:11.1%
- メリットは特にない:2.5%
- その他:0.0%
テレワークによって得られたメリット、「プライベートの充実」、「無駄な会議が減った」、「ペーパーレス化がはかられた」などの声も
Q1で「テレワークを行っている」と回答した方に「Q6.Q5で回答した以外に、テレワークによって得られたメリットがあれば、自由に教えてください。」(n=81)と質問したところ、「プライベートの充実」、「無駄な会議が減った」、「ペーパーレス化がはかられた」など59の回答が得られました。
<自由回答・一部抜粋>
- 36歳:プライベートの充実。
- 35歳:無駄な会議が減った。
- 57歳:ペーパーレス化がはかられた。
- 59歳:家族と一緒にいる時間が増えた。
- 48歳:感染リスクに対する不安の低減。
- 41歳:周囲に対する余計な気配りが不要となった。
ワークフロー導入のメリット、第1位「情報が共有・記録され、安心感がある」、第2位「テレワークでの意思決定がスムーズ」
Q1で「テレワークを行っている」かつQ2で「ワークフローが導入されている」と回答した方に「Q7.ワークフローが導入されていることにより感じるメリットがあれば、教えてください。(複数回答)」(n=59)と質問したところ、「情報が共有・記録され、安心感がある」が45.8%、「テレワークでの意思決定がスムーズ」が33.9%という回答となりました。
- 情報が共有・記録され、安心感がある:45.8%
- テレワークでの意思決定がスムーズ:33.9%
- 会社の方向性を感じられる:10.2%
- 社内のコミュニケーションが活発になっている:8.5%
- 社外とのコミュニケーションが活発になっている:5.1%
- 特にない:28.8%
- その他:1.7%
テレワーク未実施企業の4割強は、デジタル完結で行えるシステムを未導入
Q1で「テレワークを行っていない」と回答した方に「Q9.あなたの会社では、稟議や社内申請書類がデジタル完結(*)で行えるシステムや仕組みが導入されていますか。*デジタル完結とは、ワークフローシステム(電子決裁システム)など、一度も紙を出力せずにシステム上で完結することを指しています。(脱ハンコのイメージ)」(n=19)と質問したところ、「導入されている」が42.1%、「導入されていない」が42.1%という回答となりました。
- 導入されている:42.1%
- 導入されていない:42.1%
- わからない:15.8%
テレワーク中の息抜きや気分転換方法、「散歩」、「コーヒーを飲む」、「ストレッチ」などの声
Q1で「テレワークを行っている」と回答した方に「Q8.テレワーク中の息抜きや気分転換方法を教えてください。」(n=81)と質問したところ、「散歩」や「コーヒーを飲む」など62の回答が得られました。
<自由回答・一部抜粋>
- 41歳:散歩。
- 43歳:コーヒーを飲む。
- 44歳:ストレッチ。
- 36歳:おやつを食べる。
- 45歳:テラスに出る。
- 40歳:音楽を聴く。
まとめ
今回、東京都内の企業に勤める従業員数100名以上の会社に所属する会社員106名に対し、「テレワーク実施における課題」に関する調査を実施しました。
結果として、81.0%の企業が、現在「テレワークを行っている」と回答しており、そのうちの72.8%の企業は、稟議や社内申請書類がデジタル完結で行えるシステムを導入していることがわかりました。
一方で、テレワークにおける課題に、「コミュニケーション不足」や「仕事のコラボレーションが生まれづらい」なども挙げられました。
次に、テレワークによって得られたメリットを伺うと、第1位「通勤のストレスが軽減した」、第2位「通勤時間が削減し、活用できる時間が増えた」という結果となり、「プライベートの充実」、「無駄な会議が減った」、「ペーパーレス化がはかられた」などの声も見受けられました。
さらに、テレワークの普及に伴い、導入が進んだワークフローシステムのメリットを伺うと、第1位「情報が共有・記録され、安心感がある」、第2位「テレワークでの意思決定がスムーズ」という結果となり、テレワークを推進する上でのワークフローシステムの重要性が明らかになりました。
これは、テレワーク未実施企業の42.1%がデジタル完結で行えるシステムを未導入ということからも推察できます。
政府はテレワーク7割を掲げており、今後もテレワーク中心の働き方は継続していくと考えられます。
また、今回明らかになったコミュニケーション不足や、コラボレーションの生まれづらさといったテレワークの課題に対して、ワークフローシステムなどコミュニケーションを生み出すシステムで解決する重要性が高まっていると考えられます。
コミュニケーションは企業活動を行う際の大前提となるものであり、量・質ともに向上させることが必要です。そのような観点からも、ワークフローシステムの導入は、企業にとっての優先事項のひとつと言えるでしょう。
「ワークフロー総研」では、ワークフローをWork(仕事)+Flow(流れ)=「業務プロセス」と定義して、日常業務の課題や顧客の潜在ニーズの視点からワークフローの必要性、重要性を伝えていくために、取材やアンケート調査を元にオンライン上で情報を発信していきます。また、幅広い情報発信を目指すために、専門家や企業とのコラボレーションを進め、広く深くわかりやすい情報を提供してまいります。