これからの働き方を考える

ワークフローについて興味・関心のある会社員は約7割、一方で61.3%が知る手段が充実していないと回答

ワークフローについて興味・関心のある会社員は約7割、一方で61.3%が知る手段が充実していないと回答

ワークフロー総研では、「ワークフロー」に対する認知度と関心度の把握を目的に、東京在住の会社員108名を対象にインターネットによるアンケート調査を実施いたしました。本記事では、調査結果を公開するとともに、浮き彫りになったワークフロー導入・普及の課題と、解決方法をお伝えします。

調査結果サマリー

  • ワークフローについて認知している会社員は74.1%
  • ワークフローについて興味・関心のある会社員は約7割
  • 一方で周りにワークフローについて知る手段が充実していないと回答した会社員は61.3%
  • ワークフローについて興味・関心のある会社員の64.0%が「ワークフローについてまとまったWebサイト」が必要だと感じる

調査概要

調査期間:2020年4月10日
調査方法:インターネット調査
有効回答:従業員100人以上の東京にある企業で働く会社員108名

74.1%が「ワークフロー」について認知

「Q1. ワークフローとは何かご存知ですか。」(n=108)と質問したところ、「はい」と答えた会社員が74.1%と、多く会社員がワークフローについて認知していることがわかりました。

  • はい:74.1%
  • いいえ:25.9%

ワークフローについて認知しており、人に説明することのできる会社員は76.2%

 Q1で「はい」と回答した方に「Q2. ワークフローについて他人に説明することはできると思いますか。」(n=80)と質問したところ、「できると思う」と答えた会社員が76.2%と、多くの会社員がワークフローについて一定程度理解があることがわかりました。

  • はい:76.2%
  • いいえ:23.8%

ワークフローについて認知している人で、ワークフローという言葉を聞いて業務プロセスを思い浮かべる会社員45.0%

 Q1で「はい」と回答した方に「Q3. あなたがワークフローという言葉を聞いて思い浮かべるものを上位3つまで教えて下さい。」(n=80)と質問したところ、「業務プロセス」と答えた会社員が45.0%と、ワークフローについて認知している半数近くの会社員は、ワークフローを業務プロセスだと理解していることがわかりました。

  • 業務プロセス:45.0%
  • システム:28.7%
  • 働き方改革:25.0%
  • ペーパーレス:25.0%
  • 承認業務:18.8%
  • リモートワーク ・テレワーク:18.8%
  • IT化:15.0%
  • 生産性向上:15.0%
  • 申請業務:13.8%
  • 意思決定:10.0%
  • 稟議書:10.0%
  • クラウド:7.5%
  • 捺印:5.0%
  • 決裁書:3.8%
  • コスト削減:3.8%
  • 総務人事諸届:2.5%
  • 経費精算:2.5%
  • 勤怠申請:2.5%
  • 議事録:1.2%

6割弱の会社員は、周りにワークフロー構築や改善に関する業務を行なっている人がいない

 「Q4. あなたの周りでワークフロー構築や改善に関する業務を行っている人はいますか。」(n=108)と質問したところ、「いいえ」と答えた会社員が58.3%と、6割近くの会社員の周りに、ワークフロー構築や改善に関する業務を行っている人がいないことがわかりました。

  • はい:41.7%
  • いいえ:58.3%

ワークフローについて知りたいと考える会社員は約7割

 「Q5. 現在、リモートワーク・テレワーク推進にあたって各企業ではワークフロー改善が進められています。自身の業務効率化をするために、あなたはワークフローについて知りたいと思いますか。」(n=108)と質問したところ、「積極的に知りたい」「知りたい」と答えた会社員が69.4%と、約7割の会社員が自身の業務効率化のために、ワークフローについて興味・関心を持っていることがわかりました。

  • 積極的に知りたい:25.9%
  • 知りたい:43.5%
  • あまり興味がない:20.4%
  • 全く興味がない:10.2%

ワークフローについて知りたい一方で、知る手段が充実していないと答えた会社員は6割以上

 Q5で「積極的に知りたい」「知りたい」と回答した方に「Q6. 現在あなたの周りでワークフローについて知る手段が充実していると思いますか。」(n=75)と質問したところ、「いいえ」と答えた会社員が61.3%と、6割以上の会社員がワークフローについて興味・関心がある一方で知る手段が充実していないと考えていることがわかりました。

  • はい:38.7%
  • いいえ:61.3%

ワークフローについて興味・関心のある会社員に最も必要とされているものはワークフローについてまとまったWebサイト

 Q5で「積極的に知りたい」「知りたい」と回答した方に「Q7. あなたがワークフローについて知るために必要だと感じているものを教えてください。」(n=75)と質問したところ、「ワークフローについてまとまったWebサイト」と答えた会社員が64.0%と、ワークフローについて興味・関心のある会社員の多くがワークフローについてまとまったWebサイトを必要と感じていることがわかりました。

  • ワークフローについてまとまったWebサイト:64.0%
  • 社内でのワークフローについての説明:50.7%
  • 展示会やセミナーでの参加:37.3%
  • ワークフローについて詳しい人材の充実:29.3%
  • ワークフローのついてまとまった雑誌や書籍:28.0%
  • 付き合いのあるITベンダーからの情報提供:16.0%

ワークフローについて具体的に興味・関心のある内容は、効率的な活用法や電子化推進の可否など様々

 Q5で「積極的に知りたい」「知りたい」と回答した方に「Q8. あなたがワークフローにつ いて知りたい内容・興味のあることなどを自由に教えてください。」(n=75)と質問した ところ、20代から60代まで幅広い年代からワークフローについての様々な意見が寄せられ ました。

自由回答・一部抜粋

  • 33歳:業務を効率的に行うためのツール
  • 52歳:ワークフローを整理し業務の標準化を進める際に、実効性を上げる上で重要なこと
  • 51歳:社内で各システムのワークフローを制御する仕組みやタイムスタンプなど
  • 67歳:電子化した方が良いかどうか、どのようなものはしない方が良いのかなどのわかりやすい説明
  • 29歳:電子印・電子サインの採用は可能か
  • 55歳:DXを絡めて顧客とのシームレスなリレーションのワークフローの構築
  • 58歳:申請や承認の誤発注や誤承認などの訂正・取消について(タイムラグや承認後の修正のやり方など)の詳しい内容
  • 48歳:知識の浸透とツールの効果的利用法
  • 48歳:テレワークやAIの導入等でこれから働く環境が著しく変化化していく中で効率の良い方法

まとめ

 今回の調査では、「そもそも在宅では稟議の申請・決裁ができない」と答えた会社員が39.6%、「稟議の申請・決裁の際にわざわざ職場に行かなければならない」ワークフローについて認知している会社員が7割以上いる一方で、まだまだ興味・関心があると感じる会社員も7割近くいることが明らかになりました。

 しかしその一方で、周りにワークフローについて知る手段が充実していないと感じる会社員が6割以上にのぼり、ワークフローについての推進・理解拡大には「知る手段の充実」が必要であることがわかりました。同時に、ワークフローについて知るために必要なものを質問したところ、「ワークフローについてまとまったWebサイト」の回答が64.0%と最も多く、「知る手段」にはWebサイトが最も有効であることも判明しました。

 今後さらに進んでいくであろうテレワーク・リモートワーク化に向けて、ワークフローに関するWebサイトを充実させることが、会社員のワークフローの理解拡大を進めるために、急務であると言えるでしょう。

テレワークができないを解決 紙を使った業務の電子化

ワークフロー総研 編集部
この記事を書いた人 ワークフロー総研 編集部

「ワークフロー総研」では、ワークフローをWork(仕事)+Flow(流れ)=「業務プロセス」と定義して、日常業務の課題や顧客の潜在ニーズの視点からワークフローの必要性、重要性を伝えていくために、取材やアンケート調査を元にオンライン上で情報を発信しています。また、幅広い情報発信を目指すために、専門家や企業とのコラボレーションを進め、広く深くわかりやすい情報を提供しています。

関連リンク

紙のような感覚で、直感的に操作ができる
ATLED のワークフローシステム

AgileWorks

組織改編に柔軟に対応できる大企業向けワークフローシステム。他言語に対応。

X-point Cloud

社内の業務・書類手続きを電子化するクラウドワークフロー。1ユーザー月額500円から手軽に導入できます。